前回はユーザー車検を受けるための事前準備についてお話ししましたが、今回は車検当日の流れについて説明します。
事前準備についてはこちら
当日の流れをざっくりと説明すると・・・
必要書類・印鑑・現金を用意する
↓
予備検査(テスター)を受ける
↓
自賠責、車検の申請手続きや重量税の支払い
↓
コースで車検を受ける
↓
車検証発行
という感じになります。
では、もう少し掘り下げてみましょう。
当日必要な書類は?現金はどの位用意すればいいの?
当日に必要な書類は
・車検証
・自賠責保険証
・24ヵ月点検整備記録簿(ダウンロードして記入)
・継続検査申請書(ダウンロード又は車検場でもらう)
・自動車税納税証明書(条件により省略可)
・自動車検査票(車検場でもらう)
・自動車重量税納付書(車検場でもらう)
になります。
あとは書類に押印する箇所があるので印鑑と現金を忘れないように!
現金に関しては車種や車検の期間(1年or2年)によっても違うので何とも言えませんが、目安で言うと・・・
・自賠責保険料 13,000円(1年)~26,000円(2年)くらい
・予備検査(テスター)代 3,000円~5,000円くらい
・自動車重量税
例)
ハイエース(1年車検)12,300円
デリカ (2年車検)32,800円
サンバー (2年車検) 6,600円(軽自動車)
・各手数料 2,000円くらい
ザックリとこんな感じでしょうか。
とは言っても何かあっても良いように少し多めに準備しましょう。
予備検査(テスター)って受けた方が良いの?
予備検査(テスター)というのは平たく言うと
「車検を受ける前にテストができる民間の整備工場」
になります。
特に初めてのユーザー車検の場合、車検のコースと同じような設備なので予行練習的なことが出来るの大きいんですよね。
どこか問題があれば簡単に整備をしてもらえるので、予備検査を受けて問題が無ければ車検もほぼ合格できるでしょう。
千葉運輸支局の場合ですが、ネットで調べたら「コルザサン」という会社が出てきたので私はそこでやってもらってます。
予備検査の内容は
・サイドスリップ
・ブレーキ(前後、駐車)
・スピード
・排ガス
・光軸調整
と、下回りの検査以外すべての車検のメニューを検査してもらえます。
金額はどれか1ヵ所の場合が3,150円で、全部の場合は5,250円でした。
ほとんどの場合は光軸だけ調整してもらえば車検に合格できると思いますが、ユーザー車検が初めての場合は予行練習にもなるので全部やってもらいましょう。
スピードメーターの誤差とかもわかるし、一度経験しておくと心に余裕が出来るので。笑
他にも近くに予備検査場があると思いますが、ネットで調べても料金体系や個人でも受け付けてもらえるのかが分からないんですよね。
光軸調整だけ2,000円くらいでやってもらえると嬉しいんですが・・・
ユーザー車検当日の車検場での受付手順は?
これも千葉運輸支局の場合になりますが、
まずはナンバーセンター(駐車場から見て右側の建物)へ向かいましょう。
そして左奥にある9番窓口に並んで重量税の支払いや車検の手続きをします。
残りの書類もここで貰えるので後で記入しましょう。
自賠責保険の更新がまだの場合は、奥にある登録サポートというところで加入できます。
ここまで済んだら隣の建物(陸運局)へ移動します。
そして残りの書類の必要ヵ所に記入してからユーザー車検受付と書いてある6番窓口へ
ひと通り書類もチェックしてもらい問題が無ければいよいよ車検コースへGO!
車種によってはコースが決まってるので指示があればそのコースに並びますが、とくに指示が無ければどのコースで受けても良いようです。
ちなみに前回デリカの時は4コースへ並んでくださいと言われたんですが、今回のハイエースでは3番に並んでくださいとのこと。
混んでいる時期はある程度こちらで車を振り分けているのかもしれませんね。
千葉運輸支局の車検コースの流れ
では実際の車検コースの流れを説明します。
ハイエースで車検を受けたのが2月の後半という事もあり、前回よりも混んでました。
混雑のピークが3月なので、2月といえど後半になると混みますね。
並んでいると検査員がやってきて灯火類の検査や事前確認をやるんですが、この時に車検に不慣れなことを告げておくとコースに入った時もサポートしてもらえます。
まぁ、言わなくても瞬時に素人だってことは見破られますけどね。笑
ついにコースへと入ります。
数週間しか経ってないとはいえ、デリカの時とコースが違うのでドキドキしますね・・・
まずはフロントブレーキのテストから
前輪をローラーの上にのせて、上の電光掲示板の指示に従いブレーキを踏みます。
ゆっくりと力強く踏み込みましょう。
OKだったら少し前進して後輪をローラーの上に載せます。
続いてリアブレーキのテスト
同じように指示に従いゆっくり力強く踏み込みます。
続けてサイドブレーキのテストになります
サイドブレーキは一気に力強く引きましょう!
ブレーキ類がOKだったらスピードメーターのチェックになります。
近くに押しボタンがぶら下がっているので車内に引き込み、指示に従います。
(検査員の方が付いている場合は押しボタンを渡してくれます)
指示が出たらそのままアクセルを踏んでゆっくりと加速して40kmのところでボタンを押します。
ハイエースの場合は、スピードメーターが42~3kmのあたりでボタンを押して合格しました。
もちろん車によって変わると思いますが、私の場合は4台中4台とも42~3km位でしたね。
ローラーでのテストが終わると光軸と排ガスのテストになります。
右前の電光掲示板に停止のランプが付くまで少し前進します。
停止のランプが付いたらライトを点灯させておけば勝手に機械が光軸のテストを始めます。
この時に車から降りて、同時に排ガスのテストも行います。
排ガスのテストは近くに置いてあるプローブをマフラーに突っ込むだけです。
近くに待機する場所があるので結果が出るまでそこで待ちます。
結果が出たら最後は下回りの点検になります。
停止位置に合わせて停止して検査してもらいます。
全てOKだったら少し前進してから車を停車して、書類をブースに持っていきましょう。
書類にチェックしてもらったら再び陸運局の建物へと移動します
ユーザー車検受付の隣にある5番窓口で書類一式を渡して車検証を受け取ります。
というわけで無事に車検証をゲットしました!
まとめ
ユーザー車検のメリットは車検費用を安く出来ることと、何といっても車への愛着が再び湧くことですかね。
自分で点検すると車のコンディションも分かるし、車検に合格した時は車に対して「よくやった!」って気持ちになりますから。笑
デメリットは点検や車検に時間を取られるってことかな。
タイミングによっては仕事を休んで車検を受けるようですからね。
あとは自分で点検整備をやるので、おろそかだと危険な目にあったり車が故障する可能性もあります。
とくにブレーキ関係は重要ですから、もし不安があれば車検後でも良いのでプロに見てもらいましょう。
というわけで、車好きの方はぜひユーザー車検にもチャレンジしてみてください。