デリカのエアコンが冷えなくなったので、エアコンガスを充てんしてみました。
費用は3,000円ちょっとで、やってみたら作業時間も5~10分程度でしたね。
たったそれだけで良く冷えるようになったので、月並みな感想ですがもっと早くやればよかったなと。笑
というのも、1~2年前からエアコンの効きが何となく悪いと思いつつも放置してきちゃったんですよ。
気になりつつも走ってればそのうち冷えたので、まあ良いかと。笑
それほど気にしてなかったんですよね。
ですが今年はついに、嫁さんから「エアコンが全然効かないんだけど」クレームが入り、重い腰を上げることになったわけです。
まぁ、年式と走行距離を考えると少しガスが抜けててもおかしくないんですよ。
10年落ちの12万キロオーバーですから。
というわけで、ガスチャージをしてみて様子を見ることにしました。
補足説明動画はコチラからどうぞ
カーエアコンのガスチャージに必要な道具と材料
ガスチャージに必要な道具と材料は
・サービス缶バルブ
・チャージホース
・カーエアコン用ガス(R134a等)
になります。
YIYI エアコン ガス チャージ ホース メーター付 R134a とカーエアコン用冷媒 (200g) HFC-134a セット
これはサービス缶バルブとチャージホースが一体型なので、このセットがあればガスチャージ出来ちゃいます。
ちなみにこのサービス缶は1本200g入ってるんですが、2本組のセットもありました。
YIYI エアコン ガス チャージ ホース メーター付 R134a とカーエアコン用冷媒 HFC-134a(缶2本)セット
1本じゃ足りなそうとか2台分欲しい場合はこっちの方が良いかもしれませんね。
エアコンガスのサービス缶は近くのカーショップで売ってるかもしれないので、ホースだけ買うのもアリ
ちなみにアストロプロダクツではHFC-134aのサービス缶が1本400円くらいで売ってたので、近くにお店があるならアストロで買った方が安いかも。
ただ、チャージホースはネットの方が安いんじゃないかな~
カーエアコン用ガスの補充方法
続いてガスの補充方法を説明します。
と、その前に・・・
今の状態がどんな感じか温度計で測定してみました。
外気温は22℃
半袖短パンだとやや肌寒い感じでした。
エアコンを最低温度、風量全開で運転します。
少したってから車内温度を測定
25.7℃でした。。。
エアコンをつけているのに外より3.7℃も高いってどういうこと?笑
では吹出し温度も測ってみましょう
なんと助手席側は27.4℃、、、もはや暖房じゃないですか。笑
運転席側は24.3℃と室内温度よりは1.4℃低い模様。。。
って、これじゃあ冷えるわけ無いわな。
そりゃ嫁さんからクレームも来るわ。
徐々に冷え無くなってった経緯を考えると、ほぼガス漏れでしょうね。
というわけで、ボンネットを開けてエアコンの配管を探します。
デリカの場合は左奥の方にありました。
エアコンの配管には H(高圧)と L(低圧)があります。
停止状態だと均圧になるので同じ圧力ですが、コンプレッサーが動くと高圧と低圧になります。
で、ガスを補充する時は必ず 低圧側 につなぎます。
というのも、ガスの補充は強制的に入れるわけではなくて圧力差を利用して入れるんですよ。
高圧は停止状態の圧力より高くて、低圧は停止状態の圧力より低くなります。
圧力なので、低圧ポートにつなぐと圧力差でサービス缶の中のガスがどんどん入っていくという訳です。
なので、低圧と同じ圧力になるとそれ以上は入らないんですよね。
吸引してるわけではないので、空になるという事はありません。
逆に高圧につないでしまうとエアコンの中に入ってるガスがサービス缶の方に逆流してしまいます。
そうなると危険なので、くれぐれも間違えないように気を付けましょう!
ではガスチャージの準備を
HFC-134aと書いてある缶がエアコンガスになります
そして、その右の小さい缶がエアコンオイル、赤いハンドルがサービス缶バルブで青いホースがチャージホースになります。
そういえばエアコンオイルの話はしてませんでした。笑
エアコンの配管の中にはエアコンガスとエアコンオイルが入ってるんですよ。
ようはコンプレッサーの潤滑油ですね。
で、ガスが漏れるという事は少なからずオイルも漏れているんじゃないかという事でオイルも入れてみました。
とはいえ実際にオイルが漏れてるかどうかは分からないんですけどね。笑
まぁ、ついでに入れとこうかなって感じなので必ず入れる必要があるわけではありません。
私はデンゲンのオイルを入れたんですが、アマゾンだと割高なのでこの辺が良いかも。
マルエヌ エアコンコンプレッサーオイル Renew CPR134 (HFC-134a用) 冷媒 ガス 50cc(内オイル25cc)
では話を戻しましょう!
これはサービス缶バルブです。
サービス缶バルブはハンドルを締めこむと中心の針が缶に刺さってガスが出てくるという仕組みになってます。
正確に言うと、ハンドルを締めこむと缶に針が刺さって、再びハンドルを戻すとガスが出ます。
先ずはハンドルを戻した状態でこのように缶を取付けます。
続いて低圧ポート( L側 )のキャップを外して
チャージホースを接続します
これはワンタッチになってるので簡単に接続できました
クイックカプラーを引いたまま低圧ポートに押し込みます
こんな感じでつなぐとガスの圧力が矢印の方向にかかります。
そしたらホースの接続部を少し緩めてエアパージ(ホース内の空気抜き)をします。
シューっと少しガスが出ればOKです。
サービス缶バルブとチャージホースが一体型の場合は、缶を少し緩めてエアパージしましょう。
エアコンの配管内にエアーが入ると、冷えなくなったり故障の原因になります。
焦って作業すると忘れがちなので、くれぐれも気を付けてください。
エアパージが終わったら、エンジンを始動してエアコン全開で運転します。
サービス缶バルブのハンドルを回して缶に穴をあけます。
再びハンドルを戻すとガス(オイル)が入ります。
針が刺さった状態だと、針が栓の役割をしてガスは入りません。
なので一度締めこんだら元の状態に戻しましょう。
なんとなくオイルが入りやすいように逆さにしてみました。
まぁ、こんな小さな缶なのであっという間なんですけどね。笑
缶のひんやり感が無くなったら中身が無くなった合図なので、低圧ポートからクイックカプラーを外します。
オイル缶とはいえ、50gくらいはガスが入っているので再び温度測定をしてみました
助手席側が26.4℃なので1℃下がりました!笑
運転席側は23.4℃なので、こちらも約1℃下がりましたね。
体感的にもほんの少しですが、ひんやり感が増した気がします。
これは期待できそうですね~
では本命のガスを充填してみましょう!
一度エンジンを止めて、サービス缶にバルブを取付けて低圧ポートに接続します。
そしてエアパージを忘れずに!(ホースと一体型の場合はサービス缶を緩めてエアパージしましょう)
ここでエアコンを全開にしてエンジンをかけます。
バルブのハンドルを締めこんでサービス缶に穴をあけて
ハンドルを元に戻すとガスが入っていきます
しばらく放置しましょう
写真だと分かりづらいかもしれませんが、サービス缶が結露してる状態だと冷媒ガスが缶の中に残ってる状態です
触ると冷たいので分かると思います
缶の結露やひんやり感が無くなったら充填完了です。
正確に言うと、缶の中と低圧の配管が均圧した状態なので少しだけガスは残ってるんですけどね。
とりあえず200g入ったので温度測定してみましょう!
なんと、助手席は14.3℃になりました!!
ガスチャージ前と比べると10℃くらい下がりましたね~
運転席側は9.4℃なので、チャージ前と比べて15℃くらい下がりました!
運転席側と助手席側で5℃差あるのが気になりますが、助手席側でもじゅうぶん冷えた風が出るようになったので良しとしましょう。
まとめ
今回使ったものは
・ガスチャージセット 2,079円
・HFC-134a(エアコンガス)200g 483円
・オイル入ガス缶 648円
合計 3,210円
作業時間も10分程度なので、もっと早くやれば良かったとつくづく思いました。笑
私はすべてモノタロウで購入しましたが、アマゾンで購入してもそれほど変わりないんじゃないかな。
ただ、チャージホースはアマゾンで買えば良かったかなって後で思いましたね。
というのもアマゾンのチャージホースにはゲージが付いてるんですよ。
値段が値段なので正確かどうか分かりませんが、ちょっと気になります。
ただ今回の作業は難しくはありませんが、それなりにリスクもあるので作業に慣れてない方はカーショップでやってもらった方が良いかもしれませんね。
ガス補充だけだったら、たぶん3,000円くらいでやってくれるんじゃないかな。
そう考えると自分でやるメリットってあるのかな~って感じですよね。笑
というわけで今回は、
「エアコンのガスチャージはカーショップでやったほうが良いかも」
という記事でした。
良い子の皆さんはマネしないでくださいね!
現場からは以上です。
補足説明動画もどうぞ!